インタビュー
Interview
Interview
司法修習期:66期 / 入所:2021年
私は司法修習後7年間検事として様々な刑事事件の捜査・公判を経験しましたが、弁護士になるにあたって、刑事事件の分野のみならず、幅広い分野の仕事をしてみたいという考えがありました。検事出身の弁護士は、その経験を活かせる不正調査等危機管理の分野や刑事弁護など特定の分野で活躍しているイメージがありましたが、せっかく弁護士になるのだから、得意な分野でスキルアップを図りつつも、特定の分野に偏らず様々な分野で多彩な業務に挑戦できる環境で、自身の視野を広げ経験を積みたいと思いました。
色川法律事務所は、多種多様な企業、自治体や医療機関等を顧問先としていること、各弁護士が特定の分野に限らずに業務を行っていることなどから、魅力を感じ入所しました。
入所してからは、不正調査案件、不祥事対応、告訴対応などを数多く担当しています。不正調査案件では、所内の弁護士と他事務所の弁護士とで構成される調査委員会に補助委員として加わり、聴取や客観的な資料の収集・検討等を行うほか、所内の弁護士らで構成される調査委員会の一員として調査に当たることもあります。また、職員による業務上横領、詐欺や営業秘密漏洩などの不正行為に関して、社内調査の手法や対応、警察等への告訴について相談を受けることも多くあります。
これらの案件では、取調べ・事情聴取や証拠収集からの事実認定に数多く携わってきた経験、専門性を活かすことができていると感じています。さらに、他の弁護士と意見交換しながら、種々の事業における不正行為の原因究明や再発防止策の検討を行う経験を通して、事業に関する知見や広い視野を得るなど、更なるスキルアップの機会にも恵まれています。
当事務所は、このように自身がこれまで培ってきた能力を発揮できる場があるだけでなく、新しい分野へ挑戦できる環境があると思います。
私の場合、医師が法的な問題に悩まされることなく、その使命を果たすことに没頭できるよう助けたいという思いから、医療分野に興味がありましたが、入所後は医療機関からの相談を担当し、クレーム対応や医薬品の輸入に関する相談など多様な相談に関与することができています。
また、顧問先の企業への出向も経験しました。出向先では、例えば、他社と共同で製造する製品に関する契約や知的財産権に関する契約など様々な契約に関し、契約書チェックにとどまらず契約交渉の場に立ち会ったり、独占禁止法や労働関係などの多種多様な相談に対して法的観点から助言したり、株主総会の準備を補助するなどしていました。出向によって、事務所で話を聞くだけでは見えてこない、契約締結に至るまでの相手方企業との調整や社内での調整の工程などを知ることができ、企業内部の実務を踏まえた実践的で血の通ったリーガルサービスに欠かせない経験を得られたと思います。
これらはほんの一例であり、入所後、その他にも労働災害事件や一般民事事件、日常的な法律相談から交渉、訴訟案件まで多彩な業務を担当してきました。
当事務所では定期的にパートナー弁護士との面談があり、特に力を入れていきたい分野や興味のある分野などを伝えられる機会があります。定期的に面談があると、思いを伝えやすいですし、自身のキャリアを見直し、目標を確認する良い機会にもなっていると思います。
当事務所の特徴として業務上の悩みや働き方などについて相談しやすい環境であることも挙げられると思います。
私自身、刑事事件が絡む相談の際に顧問先との打合せに同席を依頼されることもあれば、ちょっとした立ち話で相談を受けることも日常的にあります。その逆も然りであり、私も顧問先から相談を受けた際、特にその分野に関して経験豊富な弁護士に相談することが多くあります。出向先で急ぎ専門的経験に基づいた意見を求めたい場合などに他の弁護士に電話して即座に相談し意見交換するということもありました。このように、当事務所には各方面に専門性をもった弁護士がいる上、事務所全体として顧問先により良いサービスを提供すべきという考えは一致しているため、自然と相談や意見交換をしやすい環境が生まれているのだと思います。顧問先からの日々の相談の中には難解なものも多くありますが、このように意見交換・相談がしやすい環境は当事務所の働きやすさにもつながっていると思います。
業務上の悩みのみならず、働き方についても相談しやすい環境があります。私は、2023年末に出産し、2024年には育児休暇をとっておりますが、産前から事件配分の調整等考慮してもらえたことから安心して休暇に入ることができました。このように事務所全体でのバックアップ体制が整っていることも当事務所の魅力の一つだと思います。